株式会社極東書店トップ > 商品一覧 > Chiushingura, or, the Loyal League, a Japanese Romance. Yokohama, Japan Gazette, 1875.
商品詳細
解説
First edition. 8vo, v, [v], 160, 56pp, [29] leaves of plates, original paper wrappers, rebacked in matching paper in a clamshell case
「日本での医師の仕事をやめて帰国し、ロンドンの伝統ある法学院の一つミドル・テンプルに入って弁護士の資格を取ったディキンズは1871年に再び日本に着て、ロンドンで法律を勉強していた間に翻訳していた『忠臣蔵』を1875年(明治8年)に「天琴壽」(ディキンズ)の名前で横浜で出版した。『百人一首』を訳したときと同じように、日本人に人気のある『忠臣蔵』が、武士の魂を含めた日本人の心をもっともよく表している作品と考え、これを日本研究の第二のターゲットにしたのであろう。原本は竹田出雲の『仮名手本忠臣蔵』(享保3年)であるが、信頼できる参考書も辞書もなかった時代に、この浄瑠璃本を英語に移すことは至難の業であったに違いない。しかも底本の『仮名手本忠臣蔵』は草書体の漢字と変体仮名で書かれているので、それらを読みこなすだけでも天才的な能力を必要としたはずである。ディキンズが1875年に横浜で出版したこの忠臣蔵の訳はその後改訂されずに1876年にニューヨークで再版され、さらに1880年にロンドンのAllen & Co.からも出版された。」(秋山勇造『日本学者フレデリック・V・ディキンズ』御茶の水書房より)
「日本での医師の仕事をやめて帰国し、ロンドンの伝統ある法学院の一つミドル・テンプルに入って弁護士の資格を取ったディキンズは1871年に再び日本に着て、ロンドンで法律を勉強していた間に翻訳していた『忠臣蔵』を1875年(明治8年)に「天琴壽」(ディキンズ)の名前で横浜で出版した。『百人一首』を訳したときと同じように、日本人に人気のある『忠臣蔵』が、武士の魂を含めた日本人の心をもっともよく表している作品と考え、これを日本研究の第二のターゲットにしたのであろう。原本は竹田出雲の『仮名手本忠臣蔵』(享保3年)であるが、信頼できる参考書も辞書もなかった時代に、この浄瑠璃本を英語に移すことは至難の業であったに違いない。しかも底本の『仮名手本忠臣蔵』は草書体の漢字と変体仮名で書かれているので、それらを読みこなすだけでも天才的な能力を必要としたはずである。ディキンズが1875年に横浜で出版したこの忠臣蔵の訳はその後改訂されずに1876年にニューヨークで再版され、さらに1880年にロンドンのAllen & Co.からも出版された。」(秋山勇造『日本学者フレデリック・V・ディキンズ』御茶の水書房より)