◆英国国立公文書館が所蔵する植民地省旧蔵アイルランド行政府関係文書をデジタル化
本コレクションは、英国国立公文書館が所蔵する植民地省旧蔵アイルランド行政府関係文書[CO 904、Dublin Castle Records]を収録するものです。
イギリスのアイルランド統治は国王の代理であるアイルランド総督の下、イギリス内閣の閣僚でアイルランド行政の最高責任者であるアイルランド担当大臣と事務方のトップであるアイルランド担当次官を中心に運営されていました。ダブリン城に置かれたアイルランド行政府はアイルランド担当大臣局を中核として、財政、法務、治安維持、公共事業、土地、農業、地方行政、軍事等の諸部門で構成されていました。ロンドンにはアイルランド事務所が置かれ、アイルランド関連法案の起草や担当大臣の答弁の準備等の実務を行なっていました。
収録文書は法務、治安維持、反政府団体、共和主義者の動向等、民政、軍政両面に関する行政府の一次資料で、アイルランド合同から独立に至るアイルランド統治の実態を統治機関の視点から見た文書として極めて貴重なものです。収録期間は、アイルランド合同から自治領として独立を実現するまでの約130年間ですが、大半の文書は1890年代以降のものです。文書は手書き文書とタイプ打ち原稿です。
※本コレクションはマイクロフィルム版British in Ireland: Dublin Castle Recordsをデジタル化したものです
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