◆キッシンジャーやフォードなど、冷戦時代の重要人物へのインタビュー記録を集成
第二次大戦終結後の1946年以降、1991年のソ連崩壊まで、ソビエト連邦と東欧圏を中心とした共産主義世界と米国とNATO同盟国を中心とした西側世界の軍事的緊張と政治的対立は、双方が核兵器を所有する核抑止力による「冷たい戦争」が継続的な状態にありました。そうした軍事連合や核軍拡競争のみならず、スポーツイベントや宇宙開発競争などまで広範にその対立状態はあらわれました。そして、1948年から49年のベルリン封鎖、1950年から53年の朝鮮戦争、1959年から75年のヴェトナム戦争、1961年のキューバのミサイル危機など、米ソの冷戦状態は最大の緊張関係のサイクルを迎えます。1980年代に入り、米国は経済的停滞に陥っていたソ連に対して軍事だけでなく外交・経済の圧力を増加させ、80年代後半のゴルバチョフソ連大統領によるグラスノスチとペレストロイカという改革に導き、そしてソ連崩壊後、米国は圧倒的な軍事力により一強支配を実現することになります。
本資料は、こうした冷戦期の記憶を読み取る機会を提供するユニークなコレクションであり、キッシンジャー米国国務長官やフォード米国大統領をはじめ、米国およびロシアにおける当時の政策立案および外交の責任者、核兵器の専門家をはじめとする科学者など、キーパーソン達の口述の記録が収録されています。長い冷戦時代に関する様々な視点、意見、見解を広範に収録しているJim Thebaut氏の個人コレクションをデジタル化しています。
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