◆クーデタと内戦で危機を迎えた1963年から66年までのドミニカ共和国の記録
「1821年にスペインから、1844年にハイチから独立して以来のドミニカ共和国の歴史は国政の混乱と外国の介入の歴史である。1916年から1924年までのアメリカ軍政時代を経て、1930年からラファエル・トルヒーヨ将軍の独裁時代が30年に亘って続いた。1961年のトルヒーヨ暗殺後の政治的混乱を経て、1962年12月に選挙が実施され、1963年2月、中道左派のフアン・ボッシュが大統領に就任したが、同年9月、エリアス・ウェッシン大佐率いる軍事クーデタにより追放される。その後、軍の主導で民政に移管するも、1965年4月に内戦が勃発、アメリカ軍(後に、米州機構が後援する米州平和維持軍と統合)が1965年4月28日に介入、停戦に漕ぎ着け、暫定政権の樹立と選挙の実施が定められた。1966年6月に実施された選挙では、トルヒーヨ暗殺時に大統領職にあったホアキン・バラゲールがボシュを破り、大統領に就任した。」("Dominican Republic." Political Handbook of the World 2012. Ed. Tom Lansford. Los Angeles: CQ Press, 2012. 402-408. Gale Virtual Reference Library. Web. 3 Mar. 2015.)
本コレクションは、フアン・ボッシュが大統領に就任した1963年2月から、内戦後の選挙でホアキン・バラゲールが大統領に就任する1966年まで、米国国務省、米国大使館、ドミニカ共和国政府の間で交わされた外交書簡、外交文書を収録します。収録された外交文書は、政治、政府、公共秩序、治安、軍事、社会、経済、移民、産業、農業、通信、交通、歴史、文化など、多方面の主題を取り上げています。
※本コレクションはScholarly Resources刊行のマイクロフィルムRecords of the Department of State Relating to the Internal Affairs of Dominican Republic, 1963-1966をデジタル化したものです
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