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Literature, Culture and Society in Depression Era America: Archives of the Federal Writers' Project.


連邦作家プロジェクトアーカイヴ

◆不況下のアメリカで公的支援を得て刊行されたルポルタージュ、地誌、戯曲など約750点を収録

 1930年代、米国政府は公共事業や失業者救済など、大恐慌を克服するための各種政策プログラム(ニューディール政策)を実施しました。その政策が対象とした範囲は広く、農業、工業、金融、労働、社会福祉だけでなく、一見すると公共政策とは無縁と思われる文学・芸術の領域にも及びました。作家や芸術家を救済する事業として政府の雇用促進局は、連邦作家プロジェクトという政策プログラムを立ち上げました。このプロジェクトでは、全米各州に支部が設置され、各支部で雇用された作家やジャーナリストがその州や都市の歴史、文化、風俗について執筆した記事がパンフレットや書籍として刊行されました。

 本コレクションは1930年代から40年代にかけてこのプロジェクトの助成を得て刊行された書籍やパンフレット746点を収録します。収録作品は、移民や労働者の実態や地域の公衆衛生や教育事情を取り上げたルポルタージュから、都市の歴史や地名の由来を扱った作品、スポーツや娯楽など社会風俗を取り上げた作品、アメリカ先住民を扱ったフォークロア、さらには詩や戯曲まで、広範囲に及びます。このプロジェクトの下で培われたルポルタージュやエスノロジーの手法は、移民、労働、風俗、人種など、その後の米国の都市社会学、民族学、民衆文化論に多大な影響を及ぼしました。

※本コレクションはPrimary Source Media刊行のマイクロフィルムArchives of the Federal Writers’ Project: Printed and Mimeographed Publications in the Surviving Federal Writers’ Project Files, 1933-1943をデジタル化したものです

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