◆英国外務省・植民地省・陸軍省・内閣旧蔵資料をデジタル化
アラブ・イスラエル紛争ほど、中東問題の中で関心を呼ぶ主題はありません。イギリス国立公文書館が所蔵する資料ほど、パレスチナとアラブ・ユダヤ関係史の研究者にとって重要な資料はありません。
本コレクションは、1917年のバルフォア宣言から1948年のイスラエル建国を経て、1970-1971年の”Black September war”に至るまでの約50年間に及ぶアラブ・ユダヤ(イスラエル)関係史を、イギリスの外務省、植民地省、陸軍省、内閣が所蔵する関係資料から収集、電子化したものです。前半期の植民地行政から後半期のイスラエルとアラブ諸国家に対する外交政策まで、この間のイギリスの中東政策の全貌が明るみに出されます。現在の中東紛争は、英国などヨーロッパ諸国の20世紀初頭の中東政策によって種を蒔かれました。当時の英国政策当局の文書群を渉猟することによって、現在の中東紛争を歴史的に位置づけることができます。
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