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Palestine and Israel: Records of the U.S. Department of State, 1945-1959.


パレスチナとイスラエル:1945-1959年

◆アラブ人とユダヤ人の衝突の記録

 パレスチナにおいてアラブ人と少数民族ユダヤ人は宗教・風俗を異にしながらも何世紀もの間概ね平和的に共存してきましたが、1917年のバルフォア宣言がユダヤ人の国家建設を約束してから状況は一変します。第一次大戦後、英国はアラブ民族主義への対抗勢力としてユダヤ人の入植をすすめ、これに反発したアラブ住民は反英・反ユダヤへと傾きました。さらにナチスによるユダヤ人迫害でユダヤ人のパレスチナ移住が急増し、民族間の紛争も多発して、アラブ人のユダヤ人に対する敵意も急速に高まりました。パレスチナ問題の解決に当惑した英国は1947年、問題を国際連合に委ねました。国連の調査委員会はパレスチナ分割を勧告し、国連総会は分割案を採択します。アラブ人はこれに反対してユダヤ人と衝突、ゲリラ戦が始まったこの衝突は60年以上経た現在も解決を見ることができない状況にあります。英国は委任統治終了で撤退し、1948年5月ユダヤ人はイスラエル共和国を建国。これに反対する周辺アラブ国は出兵して(第1次)中東戦争となりました。その後、第2次中東戦争が1956年、第3次中東戦争が1967年6月、そして1973年10月に第4次中東戦争が勃発しました。

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