◆アメリカ・プレスビテリアン（長老派）協会の外国伝道会（BFM）による伝道の記録
アメリカ長老派教会は創設以来、宣教を重要任務とし、すべての会員が宣教師であることを理念として掲げていました。その理念の下、イランでも長老派は積極的に宣教を行ないました。長老派海外宣教委員会からイランに派遣された宣教師の活動は、宣教から教育、医療活動まで広範囲に及びました。1837年の海外宣教委員会創設後まもなく新旧二派に分裂していた長老派教会が1870年に再統合されるに伴い、長老派海外宣教委員会は現在のイラン、イラク、シリア地域におけるアメリカンボードの宣教活動を吸収し、同地域で独自の活動を展開しました。本コレクションは1847年から1911年までの60余年に亘り、イランの宣教師と米国の海外宣教委員会本部の間で交わされた往復書簡を収録します。イラン宣教のパイオニア、ジャスティン・パーキンスをはじめ、ジョゼフ・コクラン、ジョン・ウィシャード、サミュエル・マーティン・ジョーダン、ハワード・バスカーヴィルら、イランに滞在した宣教師の布教活動を克明に伝える長老派イラン宣教史の貴重な記録であるとともに、カジャール朝イラン社会の動向を外国人の宣教師の目を通して観察した稀有な歴史資料でもあります。
書簡全体は年代別に全55巻に編集されています。オリジナルの書簡は手書きもしくはタイプ打ちのものです。各巻の冒頭部分にはタイプ打ちされた収録書簡の目次（米国本部の受信書簡の場合は発信者名、発信日、書案の要約、米国本部の発信書簡の場合は宛名、発信日、書簡の要約）が掲載されていますが、これは原資料やマイクロフィルム版を利用していた時代に索引機能として活用されていたものです。
※本コレクションはマイクロフィルムBoard of Foreign Missions Correspondence and Reports, 1833-1911: Iran Mission, 1847-1911をデジタル化したものです
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