◆米国の安全保障に重大な脅威をもたらす恐れがあるとみなされた個人や団体を特定
拘禁索引(Custodial Detention Index)あるいは拘禁リスト(Custodial Detention List)は、米国の安全保障に重大な脅威をもたらす恐れがあるとみなされた個人や団体を予め特定しリスト化したもので、FBI初代長官ジョン・エドガー・フーヴァーにより導入されました。第二次大戦時は、米国の交戦国である日本、イタリア、ドイツに関係する米国内の個人、団体がこのリストを元に拘禁されました。日系人が収容所に拘留されたときも、拘禁リストが活用されました。拘禁リストの作成やリストに基づく拘禁は、議会の左派議員やリベラル派議員から厳しい批判を浴びるも、議会の承認も司法審査もなく、行政措置として実施されました。リストへの登録は、根拠のないデータや極秘に取得された情報や捜査令状なしに盗聴や手紙の開封等の手段で取得された情報に基づいていました。第二次大戦後もこのリストは残りました。東西冷戦下では、拘禁リストは安全保障リスト(Security List)、行政リスト(Administrative List)に名前を変え、共産主義者など、国家の敵や破壊活動に従事する可能性のある人々がリストに掲載されました。名称は変わったものの、収集された情報の形式は拘禁リスト時代のものが踏襲されました。拘禁プログラムとリストが最終的に廃止されたのは1978年です。
本コレクションは、1941年から1976年までのリスト約190点を収録しております。
※本コレクションはPrimary Source Media刊行のマイクロフィルム版National Security and the FBI Surveillance of Enemy Aliensをデジタル化したものです
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