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Tiananmen Square and U.S.-China relations, 1989-1993.


天安門事件と米中関係

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◆1989年から93年までの天安門事件に関わる一次資料のデジタル化

 天安門広場は、20世紀に入って、五・四運動や中華人民共和国の建国宣言、建国50周年記念式典などが行われたように、中国政治の表舞台となってきました。1989年4月にも、学生・知識人がこの広場に集まり、中国政府に対する抗議運動を開始したのです。この抗議は、改革・開放路線を推進し、民主化要求に寛容な態度を示して解任された胡耀邦の死が発端となりました。このとき、彼を追悼しようと参集した学生たちは10万人を越え、権威主義的政府と対峙し、経済改革・民主的改革を要求しました。抗議運動は、上海を始め他の都市にも飛び火しました。この抗議運動は、政府の武力弾圧によって多くの死傷者を出した6月4日まで実に7週間も続けられたのです。こののち、政府は、抗議参加者やその支持者の逮捕を命じ、外国の報道陣の取材活動も禁じました。こうした中国政府の強硬な姿勢は、国際的な非難の的とされました。

 本コレクションは、ブッシュ大統領図書館の収蔵資料をデジタル化したもので、ホワイトハウス記録管理局 White House Office of Records Management (WHORM) の主題別ファイル、スタッフ・ファイル、オフィス・ファイルなどから構成されています。主に、1989年の天安門事件に焦点を当て、同時代に中国で展開されたデモ活動に関する資料も収録しています。往復書簡、覚書、報告書、会議メモ、切り抜きなどの一次資料は、天安門事件の重大性、ポスト冷戦期の米中関係や、中国の人権問題、抗議運動への世界的支持、中国政府の強硬な対応に対する国際的非難を考える際の格好の資料です。

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