◆20世紀前半に発行された上海共同租界の官報をデジタル化
本アーカイヴは1908年から1942年までに上海共同租界工部局の機関誌として毎週発行されたThe Municipal Gazetteを収録したコレクションです。上海共同租界工部局は、上海における国際決済の日常業務やインフラストラクチャーを管理するため、1854年に英国租界と米国租界をまとめて再組織されました。その後、日本もこれに加わり、英国から5人、米国と日本からそれぞれ2人ずつの計9人の参事会員が選出されて上海共同租界の運営にあたりました。工部局は、1880年代半ばまでに上海市内における事業の大半を独占するに至りましたが、1941年12月の日本軍による上海占領および太平洋戦争の開戦により、共同租界における英米の影響は実質的に失われていき、最終的には1943年12月17日をもって撤廃されるに至りました。
The Municipal Gazetteは上海共同租界工部局の公式な運営により1908年に設置され、毎週金曜日に刊行されました。The Municipal Gazetteには各種通達や部門別の報告、読者からの書簡、会議録、同局の予算、月ごとの歳入概要、財政収支報告、工部局により策定された政策、規則が掲載されております。本アーカイヴでは1908年の創刊から1942年までを収録しております。
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