◆日本海軍および日本産業界の技術的水準を査定することを目的にした組織
日本によるポツダム宣言受諾と同日の1945年8月14日、米国海軍訪日技術使節団が設立されました。このミッションの目的は日本の九州、四国、本州、北海道および中国、朝鮮半島の一部(38度線以南)で行われた日本海軍のための科学技術開発研究を調査し、米国海軍および海兵隊が関心を持つ日本海軍および日本産業界の技術的な水準を査定することでした。
1945年9月から翌年11月まで行なわれた調査はアメリカ海軍のクリフォード・G・グライムズ(Clifford G. Grimes)大佐が統率し、655名の将校・兵士がこの組織に従事し、諜報文書の押収・調査、人員の尋問も行われ、最終的には、日本の産業と日本海軍の技術的状況を評価する185点の報告書が作成されました。
本コレクションは使節団作成の報告書を収録するもので、トピックは日本海軍の軍艦、潜水艦、魚雷、航空機、兵器、爆弾、化学兵器、通信技術、電子機器、医療、冶金術など多岐にわたっています。
※本コレクションはマイクロフィルムReports of the U.S. Naval Technical Mission to Japan, 1945-1946をデジタル化したものです
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