◆戦時期の在米日系人の人口統計関連情報
1941年12月7日の日本軍による真珠湾攻撃を契機として、米国内では国家安全保障を脅かす存在に対する防衛意識が特に西海岸を中心に高まり、これが日系人に対する人種差別感情と相まって、2か月後の1942年2月、米国市民か外国人かを問わず、日本人を祖先とするすべての人々を太平洋沿岸の軍事区域外に強制的に転住させることを内容とする大統領令9066号の発行という事態に至りました。
この大統領令の影響を受けた日系人の数は11万7千人に上り、その3分の2は米国生まれの米国市民権保有者であったと言われています。大統領令発行の数週間以内に居住地の近くの施設に集められ、まもなく軍事区域外にある収容所に送られました。
本資料集は、日系アメリカ人収容者に関する人口統計関連の情報を提供するものであり、収容者名はアルファベット順にリスト化されています。リストが記載する情報は、収容者の名前、性別、出生日、配偶者の有無、米国市民権の有無、外国人登録番号、収容所への入所方法(収容所移送前の在籍施設、収容所で誕生か、等)、入所日、強制移転前の住所、収容所住所、収容所出所理由(米国居住権回復、抑留、日本への送還、隔離、他の収容所への移転、死亡)、出所日、移転先です。
本資料は、第二次大戦期のアメリカにおける日系アメリカ人の歴史はもちろん、アジア系アメリカ人、マイノリティ、軍事史、社会史、第二世界大戦史、安全保障等、様々な分野の研究に対して貴重な情報を提供します。
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