◆東南アジアの中心で急速に成熟した「近代国家」カンボジアの政治、社会、経済の発展
本コレクションは米国国立公文書館が所蔵する国務省一般記録群(RG59)のセントラル・ファイルの中から、米国国務省のカンボジア国内事情に関する外交文書約9,200ページを電子化して提供するものです。収録文書はカンボジアの首都プノンペン等、米国国務省在外公館の外交官が国務省と交わした往復書簡です。
収録文書は米国国立公文書館のファイリング・システムに準じた文書番号が付与されています。国務省一般記録群(RG59)は、1910年から1963年まで十進分類法に則ったファイリング・システムによって整理されていたため、デシマル・ファイル(Decimal File)と呼ばれています。このシステムでは文書番号は、大分類番号(Class Number)+国番号(Country Number)+小分類番号(Subtopic Number)で構成されています。本データベースに収録される文書の大半は文書番号 751H, 851H, 951H が付与されたものです。文書番号 751H は Class Number 7(Internal Political and National Defense Affairs)と Country Number 51H(Cambodia)を合わせたもので、カンボジアの内政・国防事情を、文書番号 851H はClass Number 8(Internal Economic, Industrial, and Social Affairs)と Country Code 51H を合わせたもので、カンボジアの国内経済・産業・社会事情を、文書番号 951H はClass Number 9(Communications, Transportation, Science)と Country Code 51H を合わせたもので、カンボジアの通信・交通・科学を意味します。
収録文書は、米国がヴェトナム戦争に深入りし始める時期におけるベトナムの隣国カンボジアや周辺地域の情勢を克明に記録しています。取り上げられる主題は、カンボジアの指導者ノロドム・シアヌーク皇太子の動向、クメール・ナショナリズム、不正や腐敗との闘い、仏教の保護など。東南アジアの歴史やヴェトナム戦争における米国の役割を研究する上で欠かせない資料であり、政治、経済、社会、文化全般におよぶ内政に関わる幅広い分野をカバーしています。
※本コレクションはマイクロフィルムRecords of the Department of State Relating to Internal Affairs: Cambodia, 1960- January 1963; Central File Decimal Numbers 0751h, 0851h, and 0951hをデジタル化したものです
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