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FBI File on Eleanor Roosevelt


エレノア・ローズヴェルトFBI調査記録

◆FDR大統領夫人へのFBI調査記録文書をデジタル化

 フランクリン・ローズヴェルト大統領の妻エレノアはホワイトハウスに入る前から著述家、教育者、社会改革者として知られ、たちまちこれまでで最も影響力のあるファースト・レディーとなります。彼女は全国を飛びまわっては、現地調査をし、自分が見聞したことを夫の大統領に報告し、いくつもの新聞に掲載される自分のコラム「マイ・デイ」のための材料を集めました。身体不自由な夫の「目として耳として」見聞した彼女の報告は鮮明で、フランクリンは妻の実地報告や辛辣な評価に大きな信頼を置いていました。第2次大戦では彼女の旅程は大統領を上回りニュージランドや爆撃直後のガダルカナルにまでおよんでいます。

 女性に平等の権利を与え、黒人に市民権を与えることを熱烈に支持して行動したエレノアは、夫よりもはるかに前を歩いていたといえます。ローズヴェルト政権で"米国初"の女性の長官・大使・判事が生まれ、かなりの数の黒人が責任ある地位に任命されたのもエレノアの影響でした。黒人と連帯する者に浴びせられる嘲笑をおそれず、剣呑な雰囲気の中で黒人と握手する写真を撮らせさえしています。1936年に米国愛国婦人会を脱退した理由はこの組織が黒人を排除していたからでした。彼女は、老人、失業者、未成年、貧しい人々にも同じような関心を示しました。

 エレノアは女性が政治分野で独立した立場につけることを身をもって示した女性でもありました。夫がポリオに冒された後からは政治との関わりを深め、各種の婦人団体の指導者となり、住宅改善、失業救済、少数派の権利擁護に努めています。鋭敏な精神、多岐にわたる情報、政治的な動機に対する適切な判断力、政治的な無知や偽善に対する痛烈な応酬、この緊張感で男性からも畏れられました。またエレノアは、アメリカ人が真の世界市民になれることを当時の誰よりも強く示し、早い時期から国連に献身し、トルーマンの依頼を受け1946年から6年間初代の国連代表をつとめています。歴代中で最大といわれる実績を残したエレノアは1962年11月、78歳で世を去りました。

 本コレクションでは、秘密裡にエドガー・フーバーFBI長官の最重要の調査対象とされていたエレノアに関するFBIの調査記録を収録しております。フーバーとエレノアの往復書簡や、一般市民を装ったローズヴェルトへの抗議、夫人の行動規制を狙う文書などがデジタル化されています。

※本コレクションはScholarly Resources刊行のマイクロフィルムFBI File on Eleanor Roosevelt.をデジタル化したものです

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