◆サッチャー政権下1980年代までの30年に亘る英国の社会意識の変化
通常、世論調査は調査結果の一部がメディアで報じられるだけですが、調査結果が通常の商業ルートで流通することは少なく、書籍の形態で出版される場合でもすぐに絶版になるため、世論の動向を学術的に研究する上での最重要資料であるにも関わらず、入手が極めて困難であり、世論調査機関の調査結果を電子化することが待たれていました。
本コレクションは、イギリス政治と社会に関して実施された世論調査の調査結果を電子化したものです。電子化されているのはMORI(Market and Opinion Research International)、NOP(National Opinion Polls Market Research)、ハリス(The Harris Research Centre)、ギャラップ(GALLUP)が1960年から1980年代末にかけて実施した世論調査です。
戦後の経済成長の下で大衆消費社会が実現した1960年代から、福祉国家の負の側面が顕在化した1970年代を経て、小さな政府を志向した保守党のサッチャー政権下の1980年代までの30年間に亘るイギリス社会の社会意識の変化を掬い取った貴重な歴史資料です。世論調査の対象は選挙、炭鉱ストライキ、税制等の政治問題から、治安、教育、エイズ、同性愛等の社会問題までカバーします。
※本コレクションはマイクロフィルムWorld Political Opinion and Social Surveys, Series One: British Opinion Polls (Research Publications)をデジタル化したものです
Online