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Official and Confidential Files of FBI Director J. Edgar Hoover


エドガー・フーヴァーFBI長官 公式・機密ファイル

◆フーヴァー自らが管理し、FBI職員ですらアクセスが厳しく制限された公式・機密ファイル

 1940年、連邦捜査局(FBI)のJ.エドガー・フーヴァー長官は、セントラルファイルとは別に個人ファイルの運用を始めました。個人ファイルは個人・機密ファイル(Personal and Confidential File)と公式・機密ファイル(Official and Confidential File)で構成されていました。個人・機密ファイルはフーヴァーが死去したとき、秘書のヘレン・ギャンディーにより破棄されました。本データベースは、公式・機密ファイルを電子化したものです。

 フーヴァー自らが管理し、FBI職員ですらアクセスが厳しく制限された公式・機密ファイルは、政治家その他の有力者への脅迫の手段に使われるものだと、まことしやかに囁かれましたが、フーヴァーがこのファイルの情報を疚しい目的のために使った証拠は存在しません。しかし、定年を過ぎたフーヴァーを長官の地位に止めておく理由を訊かれたジョンソン大統領が、「テントの中に小便されるより、テントの外に小便される方がマシだ」と答えたように、公表されたくない情報を握っているに違いないと思わせることで、フーヴァーは大統領からも恐れられる権力を握ることになりました。

 公式・機密ファイルは様々なカテゴリーに分類されていましたが、最も重要なものは政府関係者や著名人に関する情報を集めたもので、個人のスキャンダルを暴いた情報やゴシップ情報が含まれます。フーヴァーが、FBIやフーヴァー個人がどう見られているかについて、並々ならぬ関心を寄せていたことも見えてきます。独身のフーヴァーを同性愛者と噂した人物に関する情報もあります。しかし、公式・機密情報に関する最も重要な点を挙げるとすれば、盗聴や建造物不法侵入といったやり方で捜査を行い、公民権運動の活動家を監視しその信用失墜を試みた憲法上問題含みの捜査手法に関わる点です。これらのファイルが明らかにするのは、フーヴァーと部下たちが、国家安全保障の名目の下で権限を越えて権力を行使し、この権力行使において時の政権もFBIと共謀関係にあったという紛れもない事実です。

※本コレクションはScholarly Resources刊行のマイクロフィルムOfficial and Confidential Files of FBI Director J. Edgar Hooverをデジタル化したものです

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