◆"ブラックアフリカの星"ガーナの国内事情に関する米国国務省機密文書
1957年に独立を果たしたガーナは、熱帯アフリカの他の地域にはない経済的、政治的優位性を享受していました。経済はカカオの生産と輸出を基盤としており、ガーナは世界有数のカカオ生産国でした。交通網が発達し、一人当たりの所得が比較的高く、国債が少なく、外貨準備高も豊富にありました。また、教育制度も比較的発達しており、議会政治の伝統も受け継いでおります。1960年、ガーナ共和国が成立し、同年、クワメ・ンクルマが大統領に選出されました。ンクルマはガーナを "ブラックアフリカの星"と見なしており、ンクルマは、政治と経済の両面で中央集権化を提唱しました。彼は憲法で定められた権威主義を排除し、反対意見を封じ込め、終身大統領を宣言しました。1960年代半ばには、ガーナは強力な大統領のもとで一党独裁の国家となりました。
その後、1966年、ンクルマ政権は打倒され、軍事政権が誕生しました。しかし、その後15年間にわたり、軍事政権も、その後の文民政権もンクルマが残した多くの問題にうまく対処することができませんでした。
本コレクションは、以上の時代におけるガーナの内政に関する米国国務省の機密文書ファイルであり、当時の米国外交官による幅広い資料を収録しています。
※本コレクションは以下のマイクロフィルム資料をデジタル化したものです
Records of the U.S. State Department: Ghana, Political Relations and Governmental Affairs, February 1963-1966, Subject-Numeric File POL
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