商品詳細

Food History: Printed and Manuscript Recipe Books, 1669-1990


食の歴史:印刷・手書きレシピ本コレクション

◆17世紀から20世紀までの手書きレシピを含む料理本をフルカラーで収録

 本コレクションでは、デラウェア州のウィンタートゥール博物館・庭園・図書館の所蔵資料より、1730年にロンドンで出版されたチャールズ・カーターの「The Complete Practical Cook」から、1883年にニューヨークで出版されたスーザン・アンナ・ブラウンの「Mrs. Gilpin's frugalities: Remnants, and 200 ways of using them」、そして1952年にインディアナポリスで出版されたルース・エレン・チャーチの「Mary Meade's magic recipes for the electric blender」に至る、328冊の料理本を出版年代順に収録しています。これは、数世紀にわたる台所のためのレシピ、家庭のための薬用処方、家政婦へのアドバイス、予算内で調理する実用的な方法、盛り付けやテーブルエチケットのヒント、家庭経営に関する指針、食料を育てる方法、食料の選び方や買い方など、多くの項目からなるコレクションであり、食品の種類、異なる文化的料理など、食習慣の多様性を示しています。本コレクションでは、18世紀と19世紀のものを中心に収録されています。

 ニューイングランドや中部大西洋岸地域を中心とした殆どが手書きのレシピ本36冊も含まれており、イギリスからも数冊が収集されています。これらの多くが女性によって作成、編集されたものであり、彼女たちの生活体験の貴重な記録となっています。歴史的な食材や調理法、出版されたレシピや未発表のレシピ、薬草や家庭料理のレシピなどが記録されています。検索を容易にするため、手書き文字認識を適用しテキスト化しています。

 中西部から南部、東海岸にかけて米国で出版されたものがコレクションの中心ですが、イギリスやフランス、ドイツなど、ヨーロッパ大陸で出版された本も多数あります。これらの本は、広い料理地域をカバーし、個人の味覚、地域のレシピ、各地の料理が紹介されています。移民社会の中でレシピがどのように移動し、その土地の食材に合わせてどのようにアレンジされ、創作されたかを発見するのは興味深いことです。また、家庭用電化製品の進歩による技術革新、食品の新しい保存方法、さらには家庭での治療法の記録やテストから、医学の進歩も探ることができます。これらの書物、特に写本は、多くのレシピや賢明なアドバイスを通して、往時の社会や文化を、多くの場合女性の視点から垣間見せてくれます。

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