19世紀米国諸教会伝道活動資料集
◆19世紀アメリカにおける宗教的宣教活動と思想の広がりを示す資料群
本コレクションは、19世紀アメリカにおける宗教的宣教活動と思想の広がりを示す資料群であり、個人の回想録、組織記録、指導的立場の人物や一般宣教師、教会に関する伝記などを収録しています。対象は米国内にとどまらず、ネイティブ・アメリカンやアフリカ系アメリカ人(奴隷および解放奴隷)への宣教活動に加え、アフリカ、フィジー、サンドウィッチ諸島、インド、中国、東南アジア、日本、ハワイなど広範な地域に展開した活動も含んでいます。
19世紀には、キリスト教宣教師はそれまで十分に知られていなかった地域へと進出し、宣教活動は大きく拡大しました。この背景には、植民地主義の進展によってアフリカやアジアに関する知識が増加したことがあり、欧米の教会はこれらの地域へと活動領域を広げていきました。宣教活動は宗教的な働きにとどまらず、政治・経済・教育・社会といった分野にも関与し、医療知識の普及、病院の設立、宣教学校の創設、西洋の学問や歴史、国際法の紹介などを通じて社会に影響を及ぼしました。
アメリカ国内では、リバイバル運動の高まりにより福音主義的な活動が活発化し、巡回伝道者がフロンティア各地で布教を展開しました。また、中国貿易や奴隷貿易を通じてアフリカや極東との接点が生まれたことも、海外宣教の展開を促しました。当初は国内での教会設立や社会的課題への対応が重視されていましたが、19世紀後半にはカリフォルニアの開拓や南北戦争後の状況変化を背景として、海外宣教は急速に拡大し、1900年頃には世界各地に広がる活動となりました。その特徴として、宗教的使命とともに国家的・文明的な目的が併存していた点が挙げられます。
なお、本コレクションは、Primary Source Mediaが刊行したマイクロフィルム資料「Literature of Theology and Church History in the United States and Canada」のうち、宣教に関するサブセットを基盤としており、その内容をデジタル化した形で提供するものです。これにより、当該分野の一次資料を体系的かつ利用しやすい形で参照することが可能となっています。
※本コレクションはマイクロフィルムLiterature of Theology and Church History in the United States and Canada (Selected Missions/Missionaries only)をデジタル化したものです