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著者・編者 | Suarez, Francisco, 1548-1617, |
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ニュース番号 | <R22-41> |
Folio, [viii], 466, 40p., contemporary vellum, rebacked, foxing through pages.
「スアレスがローマの学院Collegium Theologicaで、1583年と1584年に行った講義ともとにして著作されたものである。その初版はかれの死後、すなわち1621年にコインブラとリオンとパリで同時に出版された。そのなかで、コインブラ版に対して教会の出版の許可が与えられた。従って、この版が原本と認められる。この書もまた、トマスの『神学大全』(Summa Theologica)の解釈として、そこにのべられているカトリック神学の伝統的な主題、「信仰と希望と愛」の神学上の基本的な三徳に関して論述したものである。が、そのなかで、第1編の「信仰についての論」(Tractatus de fide)が最も大部を占める。それは、この部分が、後にコインブラ大学の講義として改めて準備されたからである。
スアレスの戦争法の理論は、主として本書の第3編「愛について」の論考第13「戦争について」(Tractatus Tertius de charitate)にまとめて論じられている。戦争の問題が第3編「愛について」のなかでとりあげられたのは、もともとこの書がトマス解釈の書であり、トマスが戦争を愛と関連して論じているからである。」(伊藤不二男『スアレスの国際法理論』、有斐閣、1957年)