第四集は、昭和 40(1965)年不況に関する資料である。1965 年の証券不況とそのなかでの山一證券の経営危機、日銀特融による山一證券救済に関しては、1955 年以降の空前の株式ブームと投資信託の急成長、証券大衆化のさなかに起こった出来事であり、また、それが戦後初めての日銀特融であったこともあって、これまで多くの研究や論及がなされてきた。山一の経営悪化と危機に関しては、これまで、大量推奨販売や運用預かりといった証券会社経営の問題点が指摘されてきた。また、山一證券自身に関しても、①「法人の山一」であったことによる投信への取組の立ち遅れ、②「法人の山一」であったことによる手持ち商品有価証券の過大、③同社の借入金依存体質、④過大な設備投資・不動産投資などが語られてきた。しかし、それらの記述は、あくまで間接証拠によるものであり、果たしてそうした理解が正当であるかどうかについては、山一證券の内部資料によることなしに最終的な判断はできなかった。本資料は、これまでのこうした見解に最終的な決着をつける資料である。
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