出版社 | (UPA, US) |
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ニュース番号 | <K09-507> |
1919年気鋭の黒人実業家バーネットがシカゴで設立した ANP通信社は黒人通信社として最大、かつ最も古い歴史をもち、全米の黒人新聞社に情報を提供してきました。第一次大戦期から、黒人の北部大都市への移動が増大し、1915年には黒人生活・歴史研究協会が設立され、1919年シカゴはじめ各地で人種暴動が続発しました。そしていわゆる“ハーレム・ルネッサンス”が始まります。一方黒人に対するKKKの活動、リンチも激しく1931年にはスコッツボロ事件が惹起されます。ANP通信社は全米各地の黒人解放運動を伝え、黒人への攻撃と差別制度を告発してきました。本資料集の第1部はANP通信ニュースの完全な記録、第2部はANP通信社の組織運営上の文書です。第3部は各分野ごとに今世紀の黒人問題がまとめられています。バーネットは1965年までタスキギーの理事をつとめています。1967年バーネットは脳溢血で世を去り、ANPもその幕をおろしました。本コレクションこそ政治・経済・社会・文化にわたる黒人問題、黒人解放運動の貴重な記録であり、黒人系ジャーナリズムの研究に必備の資料です。
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