商品詳細

アメリカの急進主義に関する司法省捜査ファイル
Department of Justice Investigative Files. 35mm silver positive microfilm with guide.

出版社 (UPA, US)
ニュース番号 <K10-143>

AFLの保守的な政策と産業労働者への組織化拒否の方針に対して、組合運動を抑圧する資本家勢力と対峙することを目的に1900年代初頭に組織されたIWWは、主として未熟練労働者、鉱山・木材・港湾労働者などによって構成され、移民労働者、社会主義者、急進主義者たちのグループがその中心でした。社会主義者のグループは独占企業・鉄道会社への運動を重点に主張し、 主に西部出身の急進派グループは直接行動のサンジカリズムの道を選んでいました。 1905年のIWW宣言は「あらゆる富を労働者に」「すべての産業を包括する一大産業別労働組合運動」を捲き起こす決意を表明しています。 内部対立を抱え社会主義者と西部鉱山労連(WFM)の多くが離脱しましたが、 1912年には約10万の組合員を擁していました。 しかし IWW組合員は演説のたびに扇動のかどで逮捕されるなど弾圧をうけ、 安定した労働組合を築きあげられず凋落していきました。 資本との対決を鮮明にしアメリカ労働運動の中でも異彩を放つIWWの活動を明らかにする本史料は実に貴重な史料です。