商品詳細

西欧の初期のクルアーン-西欧におけるクルアーンの印刷 1537~1857年
Early Western Korans: Koran Printing in the West, 1537 - 1857. 62 titles. Silver positive microfiche ca. 420 fiches with title list.

出版社 (IDC, NE)
ニュース番号 <K10-1079>

Provenance: Bayerische Staatsbibliothek, Munich, Germany / Württembergische Landesbibliothek, Stuttgart, Germany / Amsterdam University Library, Amsterdam, Netherlands / Provincia Veneta di S. Antonio di Padova dei Frati Minori, Venice, Italy / Universitätsbibliothek Erlangen-Nürnberg, Erlangen, Germany / Universitätsbibliothek München, Munich, Germany / Zentralbibliothek Zürich, Zurich, Switzerland
19世紀初期にイスラーム世界で活版印刷が普及するはるか前から、ヨーロッパにおいてクルアーンはアラビア語書体ですでに印刷されていました。西欧人はクルアーンを神学的、商業的、政治的、文献学的理由で制作し、翻訳もしていたのです。本コレクションは、1537年から1857年までに印刷された、クルアーンと翻訳クルアーンを集めたもので、ヨーロッパにおける聖典の影響を探ろうとする研究者にとって最適なマイクロフィッシュ・コレクションです。
 第1部(Installment 1)は、1537/38年にパガニーニによってヴェネツィアで印刷され、唯一現存する初期の印刷クルアーンを収録しています。これは、1987年にヴェネツィアの修道院で偶然発見されるまで、失われていたと考えられていたもので、非常に貴重なクルアーンです。また、1543年にドイツの東洋学者Johann Albrecht Widmanstetterが編集したラテン語版や、1834年と同定されるG.フリューゲルの名高いアラビア語版もあります。フリューゲル版は近代クルアーン研究の礎石となり、クルアーンを多くのヨーロッパ諸語に翻訳するきっかけとなった書物です。このほか、第1部には、ドイツ語訳初版(1616年)、オランダ語訳初版(1641年)、ヘブライ語訳初版(1857年)も収録されています。
 第2部(Installment 2)には、17世紀の独・蘭の東洋学者Thomas Erpenius、Johann Georg Nissel、Johann Andreas Danzによる貴重な版があります。また、スイスの東洋学者Theodore Bib-lianderが1543年に出版したラテン語訳初版や、1701年のAndreas Acoluthによる多言語クルアーンのサンプルも収録されています。他に、西欧におけるクルアーンの印刷史上重要なものには、母国語訳の最初の版であるイタリア語訳(1547年)、フランス語訳(Du Ryer, 1647年)、エカテリーナ2世の指示で19世紀初頭に完成したアラビア語訳などもあります。