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マンチェスター大聖堂古文書館の教会、法廷、土地記録
Ecclesiastical, Court and Land Records in the Manchester Cathedral Archives. 35mm silver positive microfilm 25 reels with online guide.

出版社 (Microform Academic Pub., UK)
出版年 2007
ニュース番号 <K09-706>

マンチェスター大聖堂Manchester Cathedralは古文書館を持つ、数少ない聖公会主教座の一つです。マンチェスターの地には、古代よりアングロ・サクソン教会が所在した形跡があり、1220年ころに石造りの教区教会が建てられたと伝えられています。1421年に、聖職者であったマンチェスターの封建貴族Thomas de la Warreが、より多くの教区民の魂の救済の必要性を痛感し、Collegiate Churchの建立を教皇とイングランド王に請い、15世紀以降の教会拡大の足掛かりを作りました。その後19世紀中葉には、産業革命による急激な人口増加の結果、マンチェスターは、チェスター教区から独立し、主教座を置く教区へと昇格したのです。
 その古文書は、1361年の権利証書から現代(主に16世紀以降)の資料まで及び、教会と教区の関係や参事会の宗教的・社会的機能を伝えます。例えば、本コレクションには、重要なマンチェスターの教区簿冊があります。それによると、聖堂での挙式では、たった一日で100組以上、1回に20~30組の結婚式が行われることもあったようです。このような教区簿冊は、ヴィクトリア時代のイングランドの居住地と移動性の詳細な統計分析のほかに、婚姻に関する教区住民への教会の関与の仕方、異議申し立ての内容や申し立てた人物像についての知見を与えてくれます。また、参事会資料には、鉱山会計簿や世界第1の産業都市となったマンチェスターの聖堂参事会所領Chapter Estateの管理記録も収録されています。さらに、従来の農耕地が道路、鉄道、住宅地、工場へと変えられたように、土地利用や資産価値の点で、産業革命が都市圏に与えた影響を示す資料も存在します。
 Chetham's Libraryとの提携によって、マンチェスター大聖堂の古文書の目録化が実現し、大聖堂の元アーキヴィストChristopher Hunwickがガイドの編集にあたりました。収録資料の内容は、慈善活動や教会組織の日常運営、Collegiate ChurchのWardenやFellowの土地・財務管理、チャプレンたちや教区委員の日常活動などを伝える中世以降の社会史、経済史、教会史を見渡す重要なものばかりです。


・ISBN 978-1-85117-100-2 microfilm

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