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東京ローズ(アイヴァ・戸栗・ダキノ)FBIファイル
FBI Files on Tokyo Rose (Iva Toguri d'Aquino) Released under the Japanese Imperial Government Disclosure Act. RG60. National Archives, College Park, Maryland. 35mm silver positive microfilm 13 reels with guide.

出版社 (UPA, US)
出版年 2010
ニュース番号 <K10-973>

National Archives, College Park, Maryland. RG60: Department of Justice, Entry 1082 Select Subject Files Relating to the Treasonable Utterances of Iva Toguri d'Aquino (aka Tokyo Rose) Released Under the Nazi War Crimes and Japanese Imperial Government Disclosure Acts, 1942 - 1967.

PIN104826
太平洋戦争終結後4ヶ月して、FBIは、アメリカ市民Iva Ikuko Toguri d'Aquino(アイヴァ・郁子・戸栗・ダキノ、以下ダキノ)の戦時活動に関する証拠収集を開始しました。ダキノは、1945年10月に、アメリカ軍の所在や動向の詳細を日本に暴露し、他ならぬ、反アメリカのプロパガンダ放送をした「東京ローズ」であると認めたことで逮捕されました。「東京ローズ」とは、ラジオ放送で、アメリカ兵の心を惑わし、人気を博した女性アナウンサーでした。翌年9月のアメリカ司法次官補T. L. Caudleのメモによれば、軍当局は、彼女の放送が、第1にアメリカの戦略上の予備知識を日本がすでに持っているという印象を与え、そして、アメリカ兵士に不安や不満を植えつけ、戦意を喪失させることを意図したものだと理解していました。
 本コレクションによれば、日系2世であるダキノは病気の叔母を見舞うため、1941年7月、日本を訪れ、それから4ヶ月間日本で過ごしました。帰国直前に太平洋戦争が勃発したことで、帰国が叶わず、彼女は日本に留まらざるをえなくなりました。日本滞在中、彼女は、ラジオ東京に女性アナウンサーとして就職し、『ゼロ・アワー』と呼ばれる対アメリカ向けプロパガンダ放送を担当しました。これが原因で、彼女は国家反逆の罪に問われたのです。
 本コレクションは、アメリカ国立公文書館に所蔵され、2000年12月にアメリカで成立した日本帝国政府情報公開法Japanese Imperial Government Disclosure Actに基づいて機密解除された、東京ローズFBIファイルをマイクロフィルム化したものです。FBIの捜査記録や、国家反逆罪に問われたIva Toguri d'Aquino裁判に関する通信文書、報告書、供述書、インタヴュー記録、裁判記録から構成されています。中でも、ダキノの仕事の同僚や知人のインタヴューや供述書、『ゼロ・アワー』放送に関するアメリカ軍人の証言や記憶などは非常に興味深い資料です。ダキノは、1949年に有罪が宣告され、禁錮10年の実刑判決が下されました。本コレクションには、彼女の上訴や、釈放後の本国送還に関する文書も含まれています。


・ISBN 978-1-60205-136-2 microfilm

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