出版社 | (UPA, US) |
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ニュース番号 | <K10-123> |
アメリカの労働組合運動の流れを探る上で、このアメリカ労働総同盟執行委員会議事録にまさる資料はないといえましょう。本資料集の第1部は1893年から1924年までをあつかい、サミュエル・ゴンパース指導下AFLの、 労働騎士団や社会党など他労働団体との競合・葛藤から、アメリカ労働界に支配的勢力を扶植するまでの動き、さらに大量移民、人口の都市集中問題、 児童の労働、婦人の法的保護など、この時代に急速に進んだ社会変動への対応などの資料を含んでいます。第2部はサミュエル・ゴンパースの指導体制の終焉と、 1955年のAFL-CIOの合併までの時期で、不況期における労働争議の激化、ニューディール下での労働運動と組織の変化、産業別組織委員会の成立、第二次世界大戦と戦後における国家への協力、 反コミュニズム運動の影響など、 激動に揺れた時代の労働者組織と運動の実態をカヴァーしています。本コレクションはアメリカの歴史の中で大きな、また重要な役割を果たしたAFLの資料を通して、アメリカの近現代史を探る第一級のドキュメントです。
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