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ニクソン政権期の国家安全保障に関するホワイトハウス文書 外国首脳との会談
The Richard M. Nixon National Security Files, 1969 - 1974.: Meetings with Foreign Leaders. 26 reels with guide.

出版社 (UPA, US)
出版年 2009
ニュース番号 <K10-740>

PIN103974
本コレクションは、ニクソン大統領文書プロジェクトNixon Presidential Materialsとして米国国立公文書館に収蔵されている資料をマイクロフィルムにしたもので、50人以上の外国首脳の訪米やニクソン大統領、アグニュー副大統領、ロジャーズ国務長官らの外国訪問の資料を収録しています。日本の佐藤栄作・田中角栄両首相や昭和天皇、ソ連ブレジネフ第一書記、西独ブラント首相、英国のE.ヒース・H.ウィルソン両首相、フランス首相G.ポンピドゥー、インド首相I.ガンディー、インドネシア大統領スハルト、韓国の朴正熙大統領、フィリピンのマルコス大統領、ルーマニアのチャウシェスク大統領、南ヴェトナムのグエン・バン・ティエウ大統領などのトップ会談記録は、1970年代前半の世界の外交問題を考える際に重要な資料です。
 ニクソン大統領の1972年の中国・ソ連訪問前に、大統領は、フランス、ドイツ、イギリス、日本、その他同盟国の指導者から共産主義の首長との会談の支持を得るために、彼らと面会しました。キッシンジャーは、とりわけ日本人が今回の訪中に穏やかでいられないことを大統領に指摘して、次のような日本向けのコメントを助言しました。「米国がアジアでの主たる対抗者である中国との限定的な関係改善のために、日本との関係を犠牲にしていると、佐藤(首相)が絶対に懸念するようなことがあってはなりません。米中間のかなりの相違を考えると、正常な国交の樹立は、大統領の北京滞在中には確実に起こらないでしょう。大統領は、近い将来そのような関係を展望せず、(中略)北京では日本に対する米国の安全保障の義務を侵害するようなことを決してしないでしょう」。本コレクションに収録される佐藤首相宛の書簡で、ニクソンは日米間の繊維製品の貿易交渉についても述べています。書簡からは、ニクソン政権が、化学繊維・毛製品における日本の対米輸出の自主規制を希望していたことが読み取れます。また、沖縄の返還と日本における米軍基地の利用も、この時期の日米関係の重要課題の一つでした。
 佐藤政権の後をうけて72年7月7日に内閣が成立したばかりの田中首相との間には、8月31日から9月1日に、ホノルルで会談が持たれました。ここに示される資料は、オアフのホテルでの会談メモです。ここで、ニクソンは、ハワイ州の経済に極めて重要であり、同州最大のエスニック集団である日系米国人の観光業や、日本・ハワイ間貿易について言及しています。


・ISBN 978-1-60205-055-6 microfilm

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