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クライヴ文書 英国のインド植民地ベンガル知事 ウェールズ国立図書館所蔵
The Papers of Clive of India from the National Library of Wales. Selection, introduced by Huw Bowen, Professor of Modern History at University of Wales, Swansea. (Records of the Raj Series). 35mm silver positive microfilm 21 reels with guide.

出版社 (Microform Academic Pub., UK)
出版年 2008
ニュース番号 <K08-393>

本資料は、イギリス近代史、イギリス帝国史上の重要人物の一人、ロバート・クライヴ(1725 - 1774)の研究にとって不可欠な資料で、18世紀中葉、とくに、1756~1760年と1765~1766年の時代の英国によるインドの帝国化の過程を解明しようとする研究者にとって示唆に富むコレクションです。本資料は、ウェールズ国立図書館の許可を得て、ここにマイクロ化され、1752~74年までのクライヴのインド文書(オリジナルの往復書簡、財政文書、ベンガルの民政・軍政文書、カルカッタ政府記録、東インド会社記録、ジャーギールの記録)や彼の所領経営および家計管理資料、彼の政治文書を収録します。
 東インド会社の下級書記として入社し、ついで東インド会社軍の将校、その後、2度のベンガル知事となったクライヴは、イギリスがインド支配の基礎を据えた1750年代から1760年代の政治的・軍事的諸事件において指導的な役割を演じる一方、苦難に満ちた生涯のうち、国民や議会、新聞などから何度も不評を買ったというように、意見の分かれる人物です。彼は、イギリス社会における家格の上昇を図ろうとして土地、不動産に莫大な私財を投じましたが、インドでの汚職と権力の濫用の疑いで告発されると、多くの人びとからその謗りを受けました。その後、疑いは晴れたものの、その名は傷つけられました。また、彼が、49歳で自殺をはかった時も論争の的となりました。
 インドとイギリスの間で交わされた往復文書を復元した本資料は、以下のような事件に関するインド人とイギリス人の直接的な説明の比較を可能にするものです。まず、悪名高い「カルカッタ土牢事件」の余波の中の1757年に、クライヴが、フランス支援下のベンガル太守軍を駆逐して大勝利を収めたプラッシーの戦い。次に1759年のオランダ人の掃討。そしてクライヴの恩顧を通じて財源管理責任者となったMaharaja Nandakumaraの数奇な生涯など。この膨大な資料コレクションは、極めて複雑かつ謎めいた人物クライヴとインドの帝国化の起源をめぐる詳細な研究を刺激するもので、18世紀の英国の経済史、社会史、政治史に関する貴重な資料の宝庫です。


・ISBN 978-1-85117-122-4 microfilm

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