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ワシントン軍縮会議記録文書 1921~22年 米国国立公文書館所蔵
Records of the Conference on the Limitation of Armament, 1921 - 1922. RG43.2.12. National Archives, College Park, MD. 35mm silver positive microfilm 25 reels (Guide in prep.).

出版社 (UPA, US)
出版年 2015
ニュース番号 <K16-4>

本資料集は、1921年11月から1922年2月にかけて、軍備制限と太平洋および極東アジア地域をめぐる諸問題に関してワシントンD.C.で開催された国際会議に関する記録文書です。同会議は、第一次世界大戦後の世界情勢を踏まえ、とりわけ太平洋および極東アジア地域における利害調整の必要を感じていた米英両国の懸念に端を発し、第29代米国大統領ウォレン・ハーディングの提唱により開催されることとなりました。参加国は当時の主要五大海軍国だった米国、英国、日本、フランス、イタリア、太平洋および極東アジア地域に属領などを抱えていたベルギー、オランダ、ポルトガル、それに中国を加えた9ヵ国でした。同会議における各国間の協議を経て、米国、英国、日本、フランス、イタリア各国の戦艦・航空母艦の保有比率を定めた海軍軍備制限や戦時下における潜水艦および有毒ガスの使用、米国、英国、フランス、日本などがアジア太平洋地域に保有する領土の権益、中国における門戸開放をはじめとした権益保護、中国の関税に関する条約など、結果として計7つの条約が締結されるに至りました。
 本資料集には、委員会会議ならびに本会議の議事録、事務当局の一般書簡、インフォメーション・メモランダム、同会議に絡んだ報道記事などワシントン会議に付随する数々の記録文書が収録されています。史上初めての軍縮会議として、同会議にて締結された条約を基に、後のアジア太平洋地域における国際秩序が構築されていくこととなりました。世界各国間の利害や思惑が複雑に絡み合う中で、日本や中国といった極東アジア地域を1つの中心的な議題として据えた同会議の記録集は、第一次世界大戦後の国際的な動向、また第二次世界大戦に至るまでの主要各国軍事状況の変遷、さらには20世紀中葉以降の世界的な軍事・平和問題を考察する上で、基点となりうる重要な1次資料です。


・ISBN 978-1-60205-434-9 microfilm

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