・ISBN 978-4-87394-020-5 cloth set
¥385,000.- (税込) *
出版社 | (Kyokuto Shoten, JA) |
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出版年 | 2012 |
ニュース番号 | <K12-20> |
アフガニスタンは中央アジアに位置し、ユーラシア大陸の東西交通路とインドを結ぶ「文明の十字路」の要地でした。歴史的には世界征服者からの侵略を常に受けてきたのです。アフガニスタンの人々は自国の伝統、習慣、宗教、文化を非常に大切にしており、他国の者がアフガニスタンの地に足を踏み入れることを決して許しませんでした。アフガニスタンに侵略しようとする者、通り道として足を踏み入れようとする者に対して、激しく抵抗し、常に戦いを挑んできたのです。そのため、アフガニスタンは昔から好戦的で、勇敢、自由を愛する人々として知られてきました。これらの戦いによってアフガニスタンは、人的損害だけでなく、毎回経済が麻痺状態に陥るほどの損害を受け、農業の基盤であるダム、地下水路(カレーズ)なども破壊されてきました。しかし一方、これらの戦いは悪いことばかりでなく、時には、他国の異文化とアフガニスタンのが交じり合って、新しい文化を作り出したりもしたのです。
王政から共和制へ移行、親ソ連派とイスラム勢力との内紛、そして、ソ連の軍事介入と内戦といった激動期にあった1974年から1982年までのアフガニスタンのカラー写真による詳細なドキュメントを提供する本誌は、正に、アフガニスタン研究の失われた記録であると言えます。本誌は、この地域に大きな関心を払って研究を続けていたオーストリアの名門出版社Akademische Druckによって刊行されていたものを、今回、同出版社の同意を得て復刻するものです。