・ISBN 978-4-87394-019-9 cloth
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出版社 | (Kyokuto Shoten, JA) |
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出版年 | 2012 |
ページ数 | 146 pp. |
ニュース番号 | <K12-21> |
啓蒙期の偉大な教師と言われるデュガルド・ステュアートの弟子たちであり、啓蒙期最後を彩る知識人グループSidney Smith, Francis Jeffrey, Francis Horner, Henry Broughamらのいわゆる第2次『エディンバラ評論』は1802年に発刊されて大成功を収めて、今日の評論誌の草分けとなりました。この成功に刺激されて1818年にマッキントッシュ(Sir James Mackintosh, 1765-1832)が、第1次『エディンバラ評論』を再刊し、序文と注釈をつけています。マッキントッシュは、バークを批判した『ガリアの擁護』で知られるスコットランド啓蒙最後期の哲学者です。マッキントッシュは序文で、寄稿家たちがこの時代に早くも断固とした政治的立場をもっていたことを述べ、第1号の序文がジョージ・ブキャナンの「不屈の自由の精神」を大胆に賛美している点は注目に値すると言っています。初版の再刊にすぎないとも言える本書が、研究者にとって不可欠の文献となる最も重要な点は、スミス、ロバートソン、ブレアなど初版では匿名であった各論文の著者名がマッキントッシュによって明らかにされていることです。スミスが2篇(「ジョンソン『英語辞典』批評」、「編集者への手紙」)、ロバートソンが歴史に関して8篇、ブレアが哲学について短評2篇、を書いています。なお、ヒュームは、本誌に寄稿の依頼も編集の相談も受けなかったといわれます。当時、教会の憎悪の的であった無神論者ヒュームを除外するほど用心したにもかかわらず、宗教界からの攻撃は避け得ず、わずか2号に廃刊に追い込まれました。