ローズヴェルト大統領は、就任演説で"to put people to work"プログラムの創設を約束しました。その最初の施策が民間資源保存隊Civilian Conservation Corps(CCC)だったのです。CCCは、若い独身男性を雇用して、植林、土壌保全、治水の事業に従事させるプロジェクトでした。
　管掌するアメリカ陸軍は、資材購買の権限の分散化や会計手続きの簡素化、登録者の管理・規律・ケアに備える制度などの改革を実行しました。また議会に対して緊急財源から4000万ドルの追加予算を要求しました。そうして、274,375人の雇用を創出し、47州で合わせて1330の宿営地建設を実現させたのです。これを契機にCCCは、ニューディールの諸政策のうちで花形プログラムの一つとなりました。頑迷な保守派でさえも、アメリカの若者や資源に対するその貢献に賞賛の拍手を送ったのです。プログラムが進行するにつれて、CCCの活動は、野生生物の保全、公園開発、史跡の修復、農場排水にまで活動を広げるようになりました。