・ISBN 978-1-60205-157-7 hard
出版社 | (UPA, US) |
---|---|
出版年 | 2010 |
ページ数 | 668 pp. |
ニュース番号 | <K11-1284> |
ニューディール期の労働者のための経済規制・経済支援は、アメリカ企業の経営陣や経済エリートの大多数に不評でした。彼らは、政権を厳しく批判し、対抗勢力に資金を提供し、後押しをしました。共和党もローズヴェルト政権続投に反対し、カンサス州知事A.M.ランドンを次期大統領候補に選びました。民主党の中でさえも、ローズヴェルトに対する不平・不満が募り、離党する者がいたようです。こうした勢力たちは次第に、ローズヴェルトをある種の共産主義的な圧制者というイメージで喧伝するようになりました。これに対して、ローズヴェルトは平均的アメリカ人の擁護者として立場を明確にし、対決姿勢を示しました。選挙期間中、彼は、出来る限り多くの有権者に耳を傾ける選挙運動を展開し、大きな支持を集めたのです。
本書は、ローズヴェルト大統領と民主党の視点から1936年の大統領選挙の戦いを記録し、ニューディール政策において増大する女性の役割や選挙制度、諸州の政治状況を明らかにします。