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第18巻 ケネディ、ジエム政権、ベトナムにおける米国の将来の役割
The Documentary History of the John F. Kennedy Presidency.: Vol. 18: Kennedy, the Diem Administration, and the Future Role of the U.S. in Vietnam.

・ISBN 978-1-60205-155-3 cloth

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著者・編者 Gould, Lewis (ed.),
出版社 (UPA, US)
出版年 2010
ページ数 723 pp.
ニュース番号 <K11-1282>

本書は、1963年の8月から11月までのアメリカ・南ヴェトナム関係を記録します。
 ヴェトナム共和国(南ヴェトナム)大統領ゴ・ディン・ジエムと彼の実弟ゴ・ディン・ヌーは、63年の夏に仏教徒や反対派に対する弾圧政策によって南ヴェトナムの軍部や民間人だけでなくアメリカ政府の不評も買うことになりました。アメリカは、ジエムに圧力をかけて政策転換を促しヌーを追放させようと、さもなくばジエム自身を失脚させようと画策しました。ジエムが政策転換を拒むと、南ヴェトナムの軍部はアメリカの高官に自分たちがクーデタを計画中であることを知らせてきました。アメリカは彼らに対してクーデタの中止を説得するわけでなく、あくまでアメリカが陰でクーデタを支持していることが露見しないように彼らの注意を喚起するだけだったのです。11月1日のクーデタで、ジエム政権は同日中に崩壊し、彼とヌーは暗殺され、新政権がすぐに発足しました。アメリカは、8日に新政権を承認し、20日には対ヴェトナム戦略を話し合うためホノルルで会議を開きました。この2日後、ケネディ大統領は、この会議の結果を聞かされないまま暗殺されたのです。