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女性解放論の古典的著作 ミル 『女性の隷従』 フランス語第2版 1876年 パリ刊
L'Assujettissement des Femmes. Traduit de l'anglais par E. Cazelles. Deuxieme edition. Paris, Guillaumin, 1876.

[在庫] ¥132,000.- (税込) *

著者・編者 Mill, John Stuart, 1806-1873,
ニュース番号 <R23-169>

Second edition in French. 8vo, 248p., original half-calf
「イギリス功利主義の代表的思想家ミルによる、女性解放論の古典的著作。ベンサムによって確立されたイギリス功利主義は、生成しつつある市民社会に理論的基礎を与えたが、市民社会の矛盾は、市民としての資格を与えられない労働者と女性を生み出す。そこで彼らを功利主義の理論のなかに包摂することが、ミルの仕事として残された。彼の晩年の著作『社会主義論』と本書はその代表作である。特に本書は、彼の愛人でのちに妻となった、ハリエット・テイラーの影響を強く受けたといわれる。本書の意図は、女性の隷従が近代合理主義と矛盾するものであることを明らかにし、合理主義の理論を用いて、女性解放の必要と必然とを説明することに合った。そして、論理の明敏さも加わって、これは、以後の婦人選挙権運動の教科書となった。」(水田玉枝『平凡社世界名著大事典』、邦訳:大内兵衛・節子訳『女性の解放』、岩波文庫)