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グロティウス自由海論のウェルウッドへの再反論『弁明』を含む ミュラー 『閉鎖海論』 初版 1872年 アムステルダム刊
Mare Clausum. Bijdrage tot de geschiedenis der rivaliteit van Engeland en Nederland in de zeventiende eeuw. Amsterdam, Frederik Muller, 1872.

著者・編者 Muller, Samuel,
ニュース番号 <R23-196>

First edition. 8vo, x, 408p., original boards. Meulen 688
「グロティウスは、『海法要義』第27章のウェルウッドの説を取り上げ、その攻撃に対して、『自由海論』の自説を弁護する論文を書いた。これがすなわち、『ウィリアム・ウェルウッドによって反駁された自由海論第5章の弁明(Defensio Capitis quinti Maris Liberi oppugnati a Guiiliemo Welwodo)』という題の論文である。しかしこの論文は未完成であり、刊行されることなく、原稿のまま残された。その原稿は、グロティウスの後裔コルネッツ・デ・フロート(Cornets de Groot)家において、1864年に『捕獲法論(De jure praedae, 1868)』の原稿とともに発見され、同家の依頼によってオランダの書店ナイホフ(Martinus Nijhoff)により競売にふされた。が、ライデン大学の落札するところとなり、いまではその大学の図書館に保存されている。しかも幸いなことに、その原稿は、1872年にムーラーの著『閉鎖海論』(Samuel Muller Fz., Mare clausum, 1872)の付録(pp. 331-361))として印刷・刊行された。」(伊藤不二男『グロティウスの自由海論』、有斐閣、1984年)