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Administrative Histories of U.S. Civilian Agencies: World War II


米国連邦政府文民機関行政史料集:第二次大戦

◆米国内の連邦政府機関に焦点を当てた第二次大戦に関する報告書をデジタル化
 第二次大戦については、これまで軍事や外交の視点から多くの歴史が書かれてきましたが、総力戦下でのアメリカ国民の統制という任務にあたった政府機関の活動に焦点を当てた歴史は多くありませんでした。本コレクションはこの空白を埋めるべく、戦時中のアメリカで後世の検証用の資料として作成された56,000ページにのぼる連邦政府機関の記録群を収録するものです。
 日米開戦から4ヵ月後の1942年3月4日、ローズヴェルト大統領の指示を受け、予算管理局長官は戦時下の行政を正確かつ客観的に説明するための記録保存を目的とした戦時行政記録委員会(Committee on Records of War Administration)を設置しました。開戦直後の早い段階で政府機関の活動内容を記録しようとしたのは、第一次大戦時の反省があったためです。第一次大戦の時に残された行政機関の記録は体系的でも分析的でもなく、そこから後世のための教訓を得ることは困難でした。第二次大戦が始まると、政府機関内で多少の努力をすれば、その失敗を繰り返さずに済み、将来国家の危機が生じたときに計り知れない価値を持つ記録を作成することができることを認識した人々が政府機関内にいました。これらの人々は、平時では長時間かかる実験的な試みが戦時下の特殊な状況の故に短期間で可能になることも予測しました。
 委員会のメンバーには、『アメリカ歴史学雑誌』の編集長でミネソタ大学の学長を歴任したガイ・スタントン・フォード(Guy Stanton Ford)、ハーバード大学歴史学教授でアメリカ歴史学会会長を歴任したアーサー・シュレシンジャー・シニア(Arthur Schlesinger, Sr.)、国立公文書館館長で合衆国アーキビストのソロン・バック(Solon J. Buck)、議会図書館館長のアーチボルト・マクリーシュ(Archibald MacLeish)、プリンストン大学政治学教授のジョージ・グラハム(George A. Graham)ら、著名な歴史学者、政治学者、経済学者が任命されました。
 委員会が作成した記録は第二次大戦下で公共活動を管理運営する際に発生した未曾有の規模の課題を克服するために政府機関がどのような政策措置を講じたのかについて詳らかにします。検閲、外国人の財産、民間人の防衛、銃後の地域社会の活動、戦時下の教育、軍事のための科学研究、公衆衛生等々、戦時下の米国政府機関の活動に関する第一級の資料集です。


※本コレクションはマイクロフィルム版Administrative Histories of U.S. Civilian Agencies: World War IIをデジタル化したものです

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