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The Industrial Revolution: Technological Innovation in the Textile Industry, 1672-1929


ボルトンの繊維工場とミュール紡績機による繊維産業の変革

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 本アーカイブは英国Boltonの歴史上著名な二つの一族に関連した文書をまとめた資料集です。クロンプトンとヘイウッド両家は、Lancashireで急速な発展を遂げていた繊維事業に携わっていました。サミュエル・クロンプトンが1779年に発明したミュール紡績機は繊維生産に革命をもたらし、その後のBoltonの繁栄を牽引しました。クロンプトン記録集に含まれている資料はミュール紡績機の台頭について、また同発明がもたらす経済的恩恵への金銭補償を確保するために同機の特許申請を行わなかった発明家の種々の尽力に対し有益な知見を提供してくれます。また、家族関係や家庭支出の特質など家庭寄りの関心事や現代のビジネス慣習に対する研究にも役立ちます。それから同文書には、ヴィクトリア朝時代の地方の人々が地域社会における中心人物を祝する記念式、非国教徒である新教会信徒の宗教生活への洞察など、多様な記述が含まれています。
 一方、ヘイウッド家は繊維製造業者として成功を収めていました。本商品に収録されているビジネス上の書簡は当時の英国国内外における貿易の特徴について知見を提供してくれます。ロバート・ヘイウッドは地方の政治や公事で影響力を擁し、1839年から1840年までBoltonの二代目市長を務めました。従って、ヘイウッド文書は同時代のBoltonにおける政治問題、とりわけチャーティスト運動と1838年の暴動を理解する手掛かりを提供し、一方で、米国や欧州、レヴァント地方への遠征に関する彼の日誌や書簡は19世紀の旅行事情を紐解く鍵でもあり、旅行中においてもビジネスの機会が忘れ去られることはありませんでした。ヘイウッド文書はまた、家族間や友人間でやりとりした書簡も収録しており、クロンプトン記録集の各資料を当時の親類関係における特徴という点で補完してくれます。

“About the year 1772 I began to endeavor to find out, if possible, a better way of making cotton yarn than was then in general use; being grieved at the bad yarn I had to weave. But to be short, it took me six years. ”

Samuel Crompton, Dec1802

 

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