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日本出航から日本海航行の記録を含むクルゼンシュテルン 『世界周航記』 スウェーデン語 第二巻 1811年 エレブルー刊
Resa omkring jorden foerraettad aren 1803, 1804, 1805 och 1806 pa hans maj:ts kejsarens af Ryssland befallning. Oefwersaettning i sammandrag. Oerebro, 1811..

著者・編者 Krusensterns, A. J. von,
ニュース番号 <R24-106>

12mo, 240pp, original wrapper, untrimmed edges, front and rear cover almost removed, spine chipped
クルゼンシュテルン(1770-1846)は、スウェーデン貴族の家系に生まれたロシア提督。ロシアの商業活動、植民地貿易のための安全な航路の必要性を説き、1803年から1806年にナジェジュダ号を指揮してのロシア最初の世界周航に成功した。本書はその記録をまとめたもの。
幕府との日露交渉の経過や当時の長崎と日蘭関係、サハリン(樺太)沿岸と蝦夷地のアイヌ習俗、露領アメリカ(アラスカ)植民地など興味深い実態を含む。
1810年から1812年にロシア語版がサンクトペテルブルクで刊行され、同地にて1810年から1814年にドイツ語版も刊行された。他に英語(1813年)、フランス語、デンマーク語、オランダ語など各国語に翻訳された。本書はスウェーデン語の抄訳版であり、全3巻の内の第二巻となる。国内所蔵は日文研のみの希少本である。(CiNii調べ)
参考:日蘭学会編 『洋学史辞典』昭和59年 雄松堂書店