アメリカではじめてのイラスト入り新聞のアーカイヴをデジタル化
アメリカ初のイラスト入り新聞であったFrank Leslie's Weeklyは、1855年にFrank Leslie's Illustrated Newspaperとして創刊されました。イラストレーションは、読者に初めて時事問題のビジュアル記事を提供し、新しい種類の魅力的で没入感のある体験を作り出しました。南北戦争から米西戦争に至る主要な出来事を描いた詳細な版画が、当時としては驚異的なスピードである2~3週間で入手できるようになり、イラスト入り記事は、テレビや写真が普及する前の時代に大衆にビジュアルイメージを提供、そして世論に大きな影響を与えました。
当時、文芸・ニュース専門雑誌として創刊され、時代の時流を捉えた文学、芸術、社会動向など、アメリカ文化に関する記事を大衆に提供していました。 週刊の美術特集や、音楽、舞台、美術、スポーツ、連作小説を含む文学に関する特集も組まれていました。レスリーの制作スピードに匹敵する出版社はなく、そのため彼は、ニュースを写真で紹介することを喜ぶ識字率の低い読者から、芸術やスポーツの報道に惹かれる洗練された購読者まで、幅広い読者を獲得したのでした。また、この雑誌は女性の権利を積極的に推進しました。フランク・レスリーの2番目の妻ミリアム・レスリーは、彼の死後雑誌を引き継ぎ、彼女の指導の下、雑誌は婦人参政権やその他の女性の権利問題を推進するプラットフォームとなりました。70年以上も命脈を保った『フランク・レスリーズ・ウィークリー』は、この種の出版物の中で最も長く続いたもののひとつです。そのことこそ、この雑誌がアメリカのジャーナリズムに与えた影響と役割を物語っています。
教育に関する彼女の確固たる目的意識と揺るぎない編集方針は、彼女を当時最も重要な編集者の一人としました。Mrs. Haleのもとで雑誌は繁栄し、南北戦争前の発行部数は15万部に達しました。GodeyとHaleは、アメリカの出版界で不動の地位を築き、今日、19世紀アメリカの生活と文化を考察する上で最も重要な資料のひとつとされる雑誌を共に生み出しました。
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