◆米英両国の全般的な戦略・戦争遂行方針の調整・組織化を目的とした連合参謀本部の会議録
第二次世界大戦後、米英両国の全般的な戦略・戦争遂行方針を調整・組織化するために、米英両国の陸海空軍参謀長から成る会議体の統合参謀本部(Joint Chiefs of Staff)を合同した連合参謀本部(Combined Chiefs of Staff(CCS):1942年1月10日の会議でこの名称を採択)が発足しました。これらの英米の合同幕僚長会議は、第二次世界大戦の終結まで開催され、ローズヴェルト大統領とチャーチル首相、スターリン元帥、蒋介石主席が加わった首脳会談や、ソ連の統合参謀本部が加わった会議も開かれました。
本コレクションでは、その第二次世界大戦中に行われた連合参謀本部の 8 つの主要な会議の議事録を収録しています。これらの会議では、特定の作戦の戦略から戦後の占領に関する議論まで、様々な話題が取り上げられました。連合軍の戦略の形成と戦時同盟の力学に関する研究には、CCS の記録が不可欠です。
連合参謀本部会議議事録は、1941年12月24日の第1回連合参謀本部会議 (ARCADIA 会議) から1945年7月 26日の米ソ参謀本部軍事会議 (TERMINAL 会議) までの期間をカバーしています。
会議のメンバーは多少交代しましたが、基本的に同じ軍将校が会議を通じて参加しました。最も著名な参加者は次の通りです。
【英国】
ダドリー・パウンド提督、チャールズ・リトル提督、ジョン・ディル元帥、アラン・F・ブルック将軍、コルヴィル・ウィーミス中将、チャールズ・ポータル空軍大将、
A.T.ハリス空軍元帥、ルイス・マウントバッテン卿中将、アンドリュー・カニンガム海軍元帥
【米国】
HR スターク、W.D.リーヒ、E.J.キング各提督、W.R.セクストン、F.J.ホーン、J.H.タワーズ、R.K.ターナー各少将、R.ウィルソン中将、ジョージ C. マーシャル、
B.B.サマーベル各将軍、H.H.アーノルド中将、D.D.アイゼンハワー、L.T.ジェロー准将
【ソ連】
アントノフ陸軍大将、フジャコフ航空元帥、クズネツォフ海軍大将
議事録と文書の内容は、ほとんど軍事問題に関するものです。会議の目的は、戦争をできるだけ早く終結させることを目標に、統合作戦のための統一司令部を設立することに集中していました。議論のテーマには、戦場、作戦案、戦略計画、軍隊、軍の動き、弾薬、装備、防衛、救援、将校、状況報告などが含まれています。
※本コレクションはマイクロフィルムWartime Conferences of the Combined Chiefs of Staff, 1941-1945をデジタル化したものです
Online