オランダ・カトリックのアメリカ移住
文化的越境と同化の過程を移住当事者の視点から見る
Henk van Stekelenburg(1929–1999)は、オランダの著名な歴史家であり、主に北ブラバント地方から北アメリカへのカトリック移民の歴史を研究した人物です。本コレクションには、彼自身が執筆した原稿や、調査の際に参照した重要なアーカイブ資料の詳細な記述が含まれています。さらに、私信、研究ノート、インタビュー、文献目録、系譜情報、移民記録、図版など、1820年から1960年にかけてのオランダ・カトリック移民に関する幅広い資料が収録されています。
このコレクションの特筆すべき点は、オランダ人が移住を決意した個別の動機、移住者の社会的構成、それに対する政府の政治的反応、そして移住者の定着を支援した多様な民間組織に注目したvan Stekelenburgの視点にあります。本資料群は、国家ではないアクターたちの声や視点を取り込みながら、北アメリカでオランダ人移民が経験した非線形的な同化プロセスの多様な実例を提示しています。
さらに、このコレクションの文書は、オランダ・カトリック移民の現象に見られる「文化的プロパガンダ」の側面、すなわち特定の価値観や理想を明確な対象層に広めるための戦略として、ラジオ、新聞、映画といった大衆メディアがどのように活用されたかを明らかにしています。これにより、本コレクションは移民史・宗教史・メディア史・文化社会学など、学際的な研究への新たな道を開いています。
このコレクションには13,081点のスキャン画像が収録されており、Roosevelt Institute for American StudiesとBrill社の共同制作で「Transatlantic Relations Online: Digital Archives of the Roosevelt Institute for American Studies」シリーズの一部として提供されています。
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