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Brazil: Records of the U.S. Department of State, 1960-1963.


ブラジルの国内事情 1960-1963年

◆国務省文書にみるクアドロス大統領辞任後1960年代初頭のブラジル

 1960年の大統領選挙で国民民主同盟から都市中間層の支持を背景にジャニオ・クアドロスが勝利しました。翌年大統領に就任したクアドロスは、クビシェキ前政権が残した対外債務の膨張と財政赤字の増大によるハイパー・インフレへの対応のために緊縮財政をとったが、国民の不満を招いてしまいます。また、前政権が資本進出で更に緊密になった米国と距離を置くために、欧州諸国や東側諸国、そしてチェ・ゲバラに最高位の南十字星勲章を贈るなど、キューバとの関係を深めましたが、突如辞任し、副大統領ジョアン・ゴラールが昇格します。ゴラール政権下においてもインフレはますます進み、さらに国際収支の赤字が増大したため、政情は混乱し、軍部によるクーデタによりゴラールは国を追われることとなりました。

※マイクロフィルムRecords of the Dept. of State relating to Internal Affairs of Brazil, 1960 - 1963をデジタル化

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